夫婦関係
夫婦関係に関する内容証明郵便の作成例
令和○年○月○日
東京都○○区○○〇丁目〇番〇号
青梅 太郎 殿
通知人
東京都青梅市野上町〇丁目〇番〇号
青梅 花子 印
通 知 書
私は、貴殿に対し、以下のとおり、ご通知申し上げます。
私と貴殿は、令和○年○月から別居を開始し、事実上、婚姻関係が破綻しております。夫婦関係修復の余地がない以上、別居を継続していくのは、互いに不利益といえます。したがいまして、本書により正式に協議離婚の申入れを行います。
協議離婚の諾否につきまして、本書到着後10日以内にご回答いただきたく存じます。本書到着後10日以内にご回答いただけない場合は、本件対応を弁護士に委ねる予定です。
何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。
夫婦関係に関する内容証明郵便の留意点
作成例の解説
上記の作成例は、妻・青梅花子が、夫・青梅太郎に協議離婚を申入れる内容の通知書(内容証明郵便)です。長期間別居しているケースを想定したものです。
夫婦関係に関する内容証明郵便の種別
夫婦関係に関する内容証明郵便の主要なものをご紹介いたします。
実務上は、複数の請求(要求)を組み合わせることが多いです。
○離婚(夫婦関係解消)の意思表示
○離婚(夫婦関係解消)に伴う諸条件の通知
○婚姻費用分担請求
○養育費請求
○慰謝料請求
○面会交流の請求
○金融機関口座の通帳、キャッシュカード、クレジットカードの返却の要求
○不貞行為に対する警告
○DV行為に対する警告
記載事項
協議離婚を申入れる内容の通知書に記載する主な内容をご確認ください。
○現在の状況に至る経緯(婚姻年月日、別居年月日)
○別居(離婚)原因
○通知人の考え
○通知人の要求
○要求に対する回答期限
○無回答の場合の対応
注意事項
夫婦は、長年の歴史がありますから、夫婦問題は、感情的な側面が強い問題です。冷静且つ穏便に話し合える場合には、いきなり内容証明郵便の使用を検討することはありません。内容証明郵便は、相手方に心理的プレッシャーを与えることが一つの目的です。このため、関係性が悪くないときに内容証明郵便を使用いたしますと、相手方の感情を害する可能性もあります。パートナーと別居していて、冷静に話し合うことが困難とときやパートナーの顔も見たくなく声も聞きたくないというような場合には、内容証明郵便の使用を検討してください。